INABA TAKUYA BLOG
稲葉琢也ブログ
赤字でも借入ができ、資金繰りが改善する元銀行支店長の秘訣を授けるビズサポートの稲葉琢也
2017/03/11
資金繰りが苦しくて銀行に協力して貰う
数字が苦手な方は、こうすると銀行に信頼される
いなジィのブログ388
昨日のご相談企業は
経営改善支援センター事業で
改善計画をつくり
銀行の金融支援(リスケ)を
得ていた中小零細企業です
最近急に売上の7割を占める
主力の販売先の売上が急減して
毎月赤字を出しています
1月も2月も赤字が出て
資金繰り上、
不足するお金を
メインバンクから
借入しています
決算(3月)はまだですが
急遽取引金融機関に
集まっていただき
バンクミーティングを開きます
バンクミーティングは
当社が引き続いて事業継続を
するために
取引金融機関全てに集まって頂き
揃ってリスケをお願いします
リスケ
リスケジュールの略
借入の返済期限を延長するなどの
返済条件を緩和することです
関与の専門家としては
しっかり銀行に納得してもらう
資料作りと説明をします
バンクミーティングを否定的に
考えるのは間違いです
業績が悪くなった企業を
支援するのは銀行にとっても
協調した方がやり易いのです
従って金融機関の合意形成が
できる専門家か?否か?
で、ナンチャッテ専門家は
見分けることが出来ます
そのバンクミーティング資料の
打ち合わせに社長と面談しました
そしたら
今後の事業は
こうする ! ああもする!
社長待って下さい
思いや方向性は分かりますが
先ずは、現状の赤字の原因を
しっかり分析して、さらに
対策を考えましょう
現状分析は出来たので
対策を考えましょう
こうします!
ああします!
いい話が進行してます!
待って、待って
1つ1つ
それを具体化しましょう
金額、数量、時期はどうですか?
また効果は
数字で示すとしたらいくらですか?
数字を拾い出しましょう
経理や工場長に聞かないと
わからない❗️
これから他の項目も
同じ様に質問しますので
会社で確認して下さいね
そのことで社長も社員も
実態の理解が深まるし
金融機関も貴社を
正しく理解してくれます
そのそれぞれの項目の
数字を頂いて土日で原稿を作り
月曜の朝一で
最終の打ち合わせをしましょう
その後メインバンクに説明し
バンクミーティングに臨みます
大切なこと
社長の思いや
自社の現状
将来の見通し
を数字で説明
数字の根拠を
明確に示します
こうして引き続き取引
金融機関に協力をして貰います
こんな社長との対話から
計数計画やアクションプランを
作る専門家はいるの?
それはキャッシュフローコーチ
1人では苦手なことも
マンツーマンでやれば
できますよ
告知
3月22日に弊社にて
「脱☆どんぶり経営セミナー」を
開催します。
お金や数字の苦手な方
是非ご参加下さい
3月22日に2割のお金の知識で
経営に必要な8割がわかる
「脱☆どんぶり経営セミナー」
を開催します。
お金のブロックパズルを使い
自社のお金の流れの全体像が
簡単に把握できます。
そして経営の意思決定が
迷いなく出来るメソッドです。
ご都合が合えば、是非ご参加下さい。
申込はこちらです
http://www.reservestock.jp/events/172146
ではまた明日
お金の不安を解消し
ビジョン実現を
サポートする
社外の戦略ブレイン
2017/03/09
銀行への金融庁の特別検査とはどんなこと?
興味本位ではなく
事実を真っ直ぐ見る
ことが大切です
いなジィのブログ378
地銀に特別検査に入るという
記事が報じられていました。
金融庁は地方銀行に対し
運用部門に焦点をあてた
特別検査を実施する
地銀は日銀による
マイナス金利政策の導入で
投資しにくくなった国債に代わり
少しでも高い利回りを求め
外債や複雑な仕組みの商品への
投資を膨らませている
足元の米金利上昇で多額の
含み損を抱えたり、実際に損失を出した
地銀が多いため、警戒を強めて
いるようです
債券(さいけん)とは
国・公共団体・銀行・会社等が
事業に必要な資金を
借り入れるため発行する有価証券
債券の価格と金利については
下の図の様に
例えば
3%の債券を持っていた場合に
世の中の金利が
4%に上がると
魅力が下り価格が低下
逆に世の中の金利が
2%に低下すると
3%の債券は魅力なので
価格が上がる
こんな関係が成立しているのです
更には、外債(外国の債券)の
やわやを場合だと
外国為替相場の影響も
受けるので、より複雑です
従って銀行の経営の健全性を
維持する為に、検査が
行なわれます
そもそも銀行の役割は
お金の余ってる方から
預金を預かり
お金を必要とする方に
融資する
金融仲介機能が本来の仕事です
特に地銀(地方銀行)は
地域の産業に
事業性をシッカリ評価して
融資することが
求められています
従って、監督官庁である
金融庁の指導を受けて
私達地方の中小零細な
事業者にも、シッカリ
融資がなされると
良いですね
勿論、事業者が本業を
磨くことが1番の対応策
であることは変わりません
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nbsp;
nbsp;
その為には
特に自社のお金の流れ
(キャッシュフロー)を
しっかり見える化して
お金の不安なくし
営業強化や設備投資
人の採用など
社長ならではの仕事
=意思決定ができるようになり
本業に専念することです
1人ではなかなか難しい方は
社長に耳当たりの良い事ばかり
言う、役に立たない専門家や
裏技教えます的な
ナンチャッテ専門家
ではなくて
ご相談下さいね
2017/03/08
銀行の変化の方向性を先回りして対処する
金融庁の行政方針の変更が
ジワジワ効いて来る
いなジィのブログ384
又新たな動きがあります
現在の森金融庁長官
かつての金融処分庁と陰口を
叩かれることの多かった
金融庁が変わり始めました
過去のブログ
は
今回は金融庁が全国の
3万社に対して3月中に
アンケートを取り
4月に回収を終えて
金融機関別に集計し
その結果を踏まえ
本庁検査官による
地域銀行へのヒアリングを
開始するものです
今回の調査は
金融仲介機能発揮の優良事例や
「日本型金融排除」の実態を
把握するのが主な狙い
金融仲介機能とは
平たく言うと
お金の余ってる(人や会社)から
預金としてお金を預かり
お金を必要とする(人や会社)に
融資をする
これを金融仲介機能と言います
日本型金融排除とは
充分な担保や保証ある先や
高い信用力のある先以外には
シッカリ融資していないことを
言います
新たに創設する方向で
検討している地域金融機関の
顕彰制度の選考時にも
参考にするようだ
ん?
難しい
要するに何?
自分達には何がどうなる?
金融庁は
金融機関に過度に担保や保証に
依存しない融資を求めています
一方で企業からは「銀行は相変わらず
担保・保証に依存している」との声
当局が昨年実施した
企業ヒアリングでは
多くの企業が、金融機関に対して
「事業の理解に基づく融資や
経営改善等に向けた支援を求めている」
こうした状況を受けて
金融機関の金融仲介機能の
発揮状況を客観的に評価できる
指標として
「金融仲介機能のベンチマーク」を
つくり公表することを求めています
具体的には
共通5項目
1.経営指標の改善や就業者数の増加が
見られた取引先数・融資額の推移
2.貸付条件変更先の経営改善計画の
進捗状況
3.金融機関が関与した創業
第二創業の件数
4.ライフステージ別の与信先数
融資額
5.事業性評価に基づく融資を
行っている与信先数、融資額
その他にも選択ベンチマーク
として50項目が上げられており
一部の銀行はデスクロージャー誌で
ベンチマークを開示しています
銀行にとっては金融庁は
監督官庁いわゆる「お上」
必ず言うことをきき始めます
こんな変化を先取りして
銀行から「事業性があり」と
認めて貰う経営が必要です
その為には
自社はなにもの
どんなお客様の
お困りごとに
どんな商品、
サービスを提供するか
ターゲットを絞り込み
「強み」を磨き、
マーケットシェアを高める
中小企業なりの密着戦で
勝ち切ることです
お金の不安を解消し
ビジョン実現を
サポートする
社外の戦略ブレイン
2017/03/07
本業を頑張っただけでは資金繰りは楽にならない
味方はだれ?
誰に相談するか?
いなジィのブログ383
日米が抗議声明を出すのも当然
今までは、中国が北朝鮮の後ろ盾
中国の言う事は聞くかのような
報道がなされてきました
しかし北朝鮮の過激な
行動はエスカレートの一方
誰も味方してくれる国が
なくなりドンドン孤立している
理解してくれる味方がいない
のは危険ですね
会社経営も同じような
ことがおきます
資金繰りでお困りの
中小企業を沢山みていると
事業が赤字で
本業のキャッシュフローが
マイナスのケースも多いのですが
キャッシュフローは
プラスなのに支払いが苦しい
社会保険料の支払いが
遅れたり
消費税の支払いに四苦八苦して
いるケースが多い
先日もご相談におみえの社長さん
社会保険料が滞って督促
された
消費税は分割して支払いしています
本業のキャッシュフローは
①税引き後利益は50万円の黒字
②減価償却費は500万円
従って本業のキャッシュフロー
(①+②)は550万円のプラス
なぜと決算書の科目明細を
見ながら
社長さんに質問しました
1つ1つの借入の返済額を
確認したら毎月55万円の支払い
従って年間660万円の
返済しています
なので本業のキャッシュフロー
550万円に対して返済が660万円
の為、年々手許の現預金は
なくなっていました
そう借入は2500万円なので
キャッシュフロー550万円なので
割ってみました
2500÷550=4.54
借入の返済可能期間は
4.54年なのです
逆に
かを考えると7年ていどの
返済に組み替えれば
年間に357万円の支払いで
充分いけるのです
次回は全ての借入の
「返済予定表」をお持ち
頂き、借り換えのプランを
つくります
この社長さんも、先日の
「脱どんぶり経営セミナー」に
参加して、参加のプレゼントの
無料相談でここまで
課題が見えるようになりました
皆さん、先ずは全体像を
俯瞰してみましょう
そんな時には先ず
キャッシュフローコーチに
ご相談下さい
2017/03/04
銀行の中には注意して取引しなければヤバイ所もある
行儀のわるい銀行がまだまだいる
いなジィのブログ380
今日は土曜日ですが
事務所に出て仕事するには
左足がギプスで不自由なので
自宅でPC作業をしています
しかし最近はメールで
どんどん仕事の依頼が来るので
事務所に出ていなくても
ほぼ事務所と同じように
仕事が出来ます
現在の苦戦している案件は
以前にも書いた県外Y銀行
赤字続きですが社長が
必死で再建しようとしている
中小企業です
バンクミーティングで
メイン行をはじめとして
取引のある8金融機関が
社長にもう一度チャンスを
与えようと
返済猶予を継続して事業継続を
支援することで応諾していましたが
Y銀行だけが、既に他の銀行に
担保差し入れしている社長の自宅に
担保を設定させろと
強硬に要求してきました
メインと話し合いY銀行の支店長に
1.協調が崩れること
2.全ての銀行が担保設定すれば
費用負担ばかり増え再生の妨げになる
以上の理由で現状のまま
返済猶予の本部稟議を書いて
頂くよう要請しましたが
なんと
再度当社に対して
担保設定契約を締結して
設定登記を留保すれば
他の銀行には分からないから
担保設定契約に判を押せと
言ってきたので
社長が困り果てて
相談してきました
考えられん
全ての金融機関が協調して
支援しようとしているのに
自行だけが抜け駆けしようとする
金融庁の行政方針の変更の真逆
こんな酷い銀行が許されるのか?
メイン行をはじめ取引金融機関に再度
集まって頂き、Y銀行の申し出に対して
バンクミーティングを開き
Y銀行を除くすべての金融機関で
現状の返済猶予を継続する要請をする
事にしました
果たしてこれで酷いY銀行が
同意するのか分かりませんが
今出来る唯一の方策です
私は中小企業が取引銀行と
良好な関係をつくる
お手伝いをしています
大半の銀行はしっかりと
説明し理解を求めれば
理不尽なことは言いませんが
一部の不心得な銀行もあります
注意して取引することが
重要ですね