INABA TAKUYA BLOG
稲葉琢也ブログ
赤字でも借入ができ、資金繰りが改善する元銀行支店長の秘訣を授けるビズサポートの稲葉琢也
2017/02/07
銀行から無茶な要求されたらどうすれば良い?
条件変更継続中に
担保差入れ要求された
いなジィのブログ355
資金繰りが苦しく
メインバンクの主導で
バンクミーティングを開き
借入金の返済をストップし
その状態を継続している
中小企業の事例です
現状赤字が続き
本業のキャッシュフローが
マイナスの先ですが
本業のキャッシュフローとは
税引後当期利益➕減価償却費
つまり借入の返済をする
稼ぎがない状態なのです
経営者も懸命に赤字を止め
キャッシュフローをプラスに
する努力をしています
取引先銀行も黒字化の可能性あり
と判断して協調して
事業継続できるように
返済猶予(元金返済ストップ)
を継続していました
ところが
社長さんから突然慌てた電話
「どうしましたか?」
「県外地銀のYが突然
社長さんの自宅の担保差入れを
要求してきたので
どうすれば良いか?」
取引金融機関が協調して
支援してくれているので
Y銀行だけに担保差入れすると
協調が崩れるので
差入れ要請にはお応え
出来ないことをお伝えしました
するとY銀行は
「メインバンクに話し
全行が担保設定できないか?」
こんな無茶な話をしてきた
担保の設定費用だけでも
バカにならない
更に現状ではどこの金融機関も
新たな貸出はしてくれない
自宅は事業継続の為の
最後の資金調達手段なので
担保差入れは容赦して下さいと
お願いしました
メインバンクとも打合せて
折角の協調支援体制を維持し
なんとか当社の改善を
待つように他の取引金融機関と
連携して説得しました
金融庁の金融行政方針が
中小企業の再生にも
力を入れている中
まだまだこんな勘違いの
銀行もあるのです
無理な要求を迂闊にのむと
危機的な状況を招くことも
あります
迷ったら専門家に相談して
適切に対処することが
必要です
ポイントは
借入していても
銀行の依頼を全部
聞かなければならない
訳では無い
今日の事例はここまでです
「お金」と「ビジョン実現」の