INABA TAKUYA BLOG
稲葉琢也ブログ
赤字でも借入ができ、資金繰りが改善する元銀行支店長の秘訣を授けるビズサポートの稲葉琢也
2018/11/09
経営不振の会社社長さんの相談にのるには
決算書3期分と借入明細を
メールで送ってもらいました
父親の前社長が急逝して
突然借入が多い債務超過の
会社を引き続き、
お困りの社長さんから相談された
のだそうです
現状の分析と今後の
再建の可能性や支援の
方向性をお尋ねでした
こんなご相談もよくあります
つまり、人間で言えば
体調が悪いので診察を受ける
「熱があり身体がダルい」
診察すると結果として
「風邪」「肺炎」「肺がん」
このように、病気にも程度が
あります
企業の場合も同様です
先ずは問診と決算書を確認
見るポイントは損益計算書は
利益が出ているかどうか?
下の図のようにみます
利益にも①から⑤まであります
どの段階で赤字でどこまでは
黒字かを確かめます
①や②で赤字となると
本業の内容がかなり悪化が
予想され、詳しく
ヒアリングします
逆に①と②が黒字であれば
大雑把に言えば
比較的再建しやすいです
つぎに貸借対照表です
科目の内容は勿論すべて
実際にいま現在、帳簿の
価値があるか確認します
細かくみるといろいろな
含み損益がありますが
先ず純資産の部分をみます
純資産の部分が
プラスとマイナスか?
この場合に注意すべき事は
中小企業特性です
中小企業特性とは
中小企業の場合は経営者の
資産負債は会社と一体として
みなすことが金融検査マニアルで
認められています
つまり経営者の保有している
現預金、有価証券、
不動産(自宅や貸家など)
個人の住宅ローンなどがあれば
残高を引き算します
会社に担保として使うのは
関係ありませんから
資産価格を足し算します
さらに会社に社長が貸している
お金も自己資本とみなすことが
できます
以上のような経営者の資産を
会社の自己資本としてみなし
足し算して、債務超過額が
実質いくらかみます
そしてその金額が今後
計画の利益で何年で
解消できるか目処をつける
昨日のご相談のケースだと
現在の利益と交際接待費の
削減だけで、
中小企業特性を加味した
実質の債務超過額は
10年以内で解消できそうなので
経営改善支援センター事業を
活用しつ、リスケにより
正常化が見込まれることを
お伝えして、
再生に取り組むことを
おススメしました
再生のやり方は1月から
はじまる早期再生コンサルタント
養成講座を受講して頂き
講座を通して、実例で学びながら
その企業の再生計画を完成し
金融機関の同意を得ます
このように
お困りの社長さんは
どうして良いか分からない
ケースが多いので
専門家に相談して方向性を
教わるのが早いですよ
今日は以上です
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