INABA TAKUYA BLOG
稲葉琢也ブログ
赤字でも借入ができ、資金繰りが改善する元銀行支店長の秘訣を授けるビズサポートの稲葉琢也
2017/03/12
資金繰りの苦しい赤字の会社で起きたこと
現場を良く見ないと
大変なことが起きてる
いなジィのブログ389
かなり資金繰りが厳しくて
来期の計画と資金繰り表の提出を
銀行から求められています
計画を作るには先ず
「出」から作ります
固定費の実績をみて
今後6か月間の固定費を
計画しますが
固定費は基本的には
何か対策を打たないと
前期と同じになります
しかし
その会社では困ったことが
起きていました
売り上げが前年対比で
下がっているのに製造部門の
人件費が膨らんでいるのです
売り上げが下がった場合
売上=単価×数量なので
単価が下がり、
安い製品が沢山売れると
製造現場は忙しくなり
残業が増えます
一方で売上の減少が、
数量の減少が原因なら
製造現場は暇で、残業なんて
増えないはず
社長さん「どっちですか?」
「其れがよう分からんのよ」
え〜
生産数量や出荷数量の
管理はしてないのですか?
それでは、毎日計画通り
生産が出来たかどうか
分からないですよね
「仕掛かり品やアイテム数が多く
今まで数量がよう分からんのよ
社長さん
「せめて1日の完成品の生産数量と
出荷数量は必ずチェック
して見て下さい」
先週その打ち合わせをして
社長さんが工場長にその指示を
出したところ
今週ある揉め事が起きたのです
社長が工場を見ていたら
老朽化した製造機が
しょっ中、故障して止まる
ことが判明しました
するとその機械を取り囲んで
4人も集まっていたそうです
社長が確認したところ
機械を修理しているのは1人だけで
他の3人は、その後工程の人間が
集まって見ているだけなのです
社長は工場長に他の3人に
他の仕事の指示を出すように
言ったところ大反発
今までずっと、
そうやってきたのです
結局当社の製造部門の人件費が
膨らんでいたのは、
こんなボトルネックが発生
生産がストップして
遅れた生産を取り戻し
注文数を作る為に
残業や休日出勤が頻繁に
発生していたことが
初めて分かったのです
その機械を買い替える
資金的な余裕がないので
当面すぐに修理してくれる
鉄工所を探すことにしました
その、二代目社長は営業畑で
製造現場は工場長に任せきりで
生産の管理に目が
向いていませんでした
これでやっと、生産コストの
低減や生産効率アップに
本気で取り組まれます
皆さんの会社でも
こんな事が起きていませんか?
あるアンケート調査によると
残業する理由の第1位は
「残業賃が欲しいから」
だそうです
野放しで管理していないと
今回のような非効率な
職場をなりますよ