INABA TAKUYA BLOG
稲葉琢也ブログ
赤字でも借入ができ、資金繰りが改善する元銀行支店長の秘訣を授けるビズサポートの稲葉琢也
2017/02/10
資金繰りのために担保を差入れし借入するのは?
迷ったときに1人で
自己判断は危険
いなジィのブログ358
昨日は、比較的静かに
事務所でデスクワークを
しておりました
突然電話がかかりました
クライアントの社長さんの
報告の電話でした
その会社は
商社経由でホームセンターに
自社製品を販売しているのですが
昨年10月頃から
売上が急減して
赤字が続き、資金繰りが
逼迫しています
商社の取引条件の改定を
昨年から交渉して
年度が変わる今年の4月から
取引条件が大幅に改善します
しかし
2月と3月の赤字は止まらず
メインバンクに
融資を依頼しておりました
今回メインバンクから
融資の条件として
自宅を含む不動産の
担保差入れの要請があり
その報告と相談でした
担保の件は以前から
赤字資金でも本気で
支援してくれているので
社長さんも出来ることは
しましょうと打合せて
いたのです
担保の差入れ要求も
新たに融資しないのに
担保や保証を要求する場合は
回収を優先した
銀行の一方的な都合です
他の銀行取引にも
悪影響がおきることも
ありますから
簡単に受けないことで
慎重に対応します
しかし
今回のように
赤字や業績不振で
他が貸してくれない
にもかかわらず
新たに融資をしてくれる
その条件として
担保差入れの要求は
協力した方が良いのです
やはり銀行は重要な
ビジネスパートナーです
銀行の本気の支援を期待するなら
会社も社長も本気で応えるのが
ベストな対応です
皆さんも自宅の担保差入れに
抵抗が有るとは思います
しかし会社で既に借入があり
社長である自分が連帯保証人に
なっていたら
自宅の担保差入れをしないで
会社が行き詰まれば
いずれ銀行が保証履行請求
(社長さん保証人だから会社の
借入を払って下さい)
と言ってきます
結果自宅は処分しなければ
ならなくなる
本当に守りたいのは何?
事業を守りたいのなら
こんな悪い選択をしないで
自宅担保を活用し借入して
事業の立て直しを図る
方が懸命です
勿論
事業を継続する意思が
ない場合や
再建の目処が立たない場合
銀行が回収一辺倒の
姿勢の場合は
判断は異なります
こんなケースで判断に
迷ったら
早目に信頼できる専門家に
相談することが大事です
道に迷いそうな時
「エイ、ヤア」で自己判断して
突き進むのは危険ですよ
「お金」と「ビジョン実現」の