INABA TAKUYA BLOG
稲葉琢也ブログ
赤字でも借入ができ、資金繰りが改善する元銀行支店長の秘訣を授けるビズサポートの稲葉琢也
2017/02/08
資金繰りのお悩み事例
資金不足の原因をつかむ
いなジィのブログ356
今日のご相談企業は
資金繰りのお悩みです
金融機関の返済は既に
止めて貰っていますが
収益は減価償却費を計上前で
やっと小幅な黒字です
減価償却費20百万円を計上すると
約20百万円の赤字です
しかし
それ以上の資金不足が発生し
なぜお金が無いか分からず
対策も出来ていませんでした
こんなケースが意外に多いのです
なんで?
頭???
社長さん損益計算書では
トントンでもお金が足りたり
足りなかったりします
こんな時は
前期末の貸借対照表(BS)と直近の
試算表の貸借対照表(BS)を比較して
お金がどこに消えたか
調べると良いのです
貸借対照表(BS)って何?
一定時点の会社の資産と負債と純資産
(財政状態を表したもの)
前受け金が減少したことによる
ものでした
そうなんです
キャッシュフローは
貸借対照表の左側
(資産の部)が増えると
お金は減ります
一方で貸借対照表の右側
負債が増えると
お金が増えるます
例えば
支払いを買掛金にすれば
手許のお金が増えます
更に支払いを手形にすると
お金は増えますね
今回の会社の場合の
前受け金は負債科目なので
負債の減少により
手許のお金は減少したのです
急いで短期の資金繰り対策として
前受け金の増加と
役員借入の増加を図りました
これで当面の資金繰り
は落ち着きます
次に本業の挽回を急ぎます
アクションプランの
進捗をチェックして
正確な現状把握
課題の明確化
改善策(5W2H)で
立案して実行します
やるべきことの
緊急度と重要度により
優先順位を明確化し
マンパワーの配分など
力の入れ方を見直しました
皆さんも、資金繰りの余裕が
無くなる前に早目に
手を打ちましょう
「お金」と「ビジョン実現」の