INABA TAKUYA BLOG
稲葉琢也ブログ
赤字でも借入ができ、資金繰りが改善する元銀行支店長の秘訣を授けるビズサポートの稲葉琢也
2017/01/20
資金繰りが苦しい時はどうすれば良いか?
金融機関の協力を得て事業継続
いなジィのブログ337
ん、バンクミーティングって何?
企業が取引金融機関を集めて
金融支援の打ち合わせをします
具体的には
今回は借入の返済が出来ないので
金融機関にお願いして
返済の猶予(待って貰う)の
延長をお願いしたのです
金融機関に現状の説明をし
不振の原因と
挽回の為の具体的な施策
を説明しました
各金融機関とも持ち帰り
内部の承認をとって頂きます
もし、あなたの会社の
資金繰りが苦しくなったら
支払いをストップしなければ
資金がショート(支払い資金が不足)
しそうな時には
支払いを止める順番があります
優先して支払う必要があるのは
税金や社会保険料です
税金や社会保険料は
遅らせていると差押えなどの
法的な手段をうたれ
行き詰まる危険があります
又社員の給料支払いも
優先すべきです
社員のモチベーションが
下がると事業を立て直すことは
不可能となります
つぎに取引先の支払いを
優先します
取引先へ安易に支払いを
待って貰うお願いをすると
信用不安を起こす危険があります
更に
取引条件が不利になる
危険もあります
せめて可能なのは
新たな取引先からの仕入は
支払い条件を現状より
緩やかなにするようにします
従って
支払いのストップは金融機関の
返済を先にします
特に注意がいるのは
言いにくいから
ギリギリまで
無理をして返済し
手許のお金が無くなって
ストップでは遅過ぎます
ある程度の手許資金
(せめて1月分の支払い資金)が
有る間に
2、3か月の先の資金繰りを
見通して早目に
金融機関の返済を
ストップするように
要請するのです
今回のバンクミーティングの
ように金融機関の支援を得るには
企業が適切に経営努力をしている
ことが必要ですが
金融機関も貸出した以上
本当にお金の無い企業から
返して貰う方法はないのです
従って企業と金融機関にとって
再建出来ることが共通の利益
なのです
企業が倒産するのは
利益が出ないことではなく
支払いのお金が
無くなった時です
先行きが不安な方は
早目にメインバンクに
相談しましょう
「お金」と「ビジョン実現」の
戦略ブレイン