INABA TAKUYA BLOG
稲葉琢也ブログ
赤字でも借入ができ、資金繰りが改善する元銀行支店長の秘訣を授けるビズサポートの稲葉琢也
2016/11/23
資金繰りの悩みを解決する手形取引と銀行取引
よくある資金繰りの
お悩み②
いなジィのブログ278
お金や数字が得意でないと思う
皆さん
昨日の続きです
売上は伸びて利益も出ているが
「手元のお金が無い」
なんで?
売上代金(売掛金)の入金より
支払いが先行する場合
売れば売るほど、儲かっても
「お金」がない不利な状態を
「サイト負け」とよびます
サイト負けしている
こんなときの支払いサイトを
長くするには
「約束手形」で支払う
方法があります
「約束手形」ってなに?
物を買って現金で払わず
先の期日までの支払いを
約束して「約束手形」を
振り出した場合を
「支払手形」といいます
「約束手形」ってなに?
「今からXヶ月後の○月△日に
□□万円支払います。」という
支払いの約束を
手形用紙に書いたもの
約束手形は、主に
支払いを引き延ばす手段
として使われます。
通常は3か月で長い場合で
4か月後の支払い期日が
多いです
ではこの手形は会社の
プリンターで印刷すれば良いの?
どうすれば手形を振り出せるの?
手形を振り出すには、
取引の銀行で「当座預金口座」を
開設する必要があります
当座預金口座とは
手形や小切手を決済する口座です
普通預金のように誰でも
開設できるわけではありません
口座開設にあたって
銀行の審査があります
(審査では
普通預金や積立・定期預金
など普段の取引の状況と
申込者の信用状態を
チェックされます)
無事審査に通り
当座預金口座を開設できたら
専用の手形用紙を銀行で
交付してもらい
やっと振り出せるようになります
面倒だなぁ〜
しかし無事当座預金が開設でき
約束手形を振り出せると
例えば
毎月500万円の仕入をして
3ヶ月後の支払い期日だと
1500万円の資金を借入したのと
同じ効果が生まれます
又徐々に貴社の信用も
増していきます
注意点は
一旦振出した手形の
支払い期日を延期することは
「ジャンプ」といいますが
信用を落とすので
絶対出来ないと思って下さい
支払期日の管理が超重要
一方で
お店の立場になって
現金を貰わず「約束手形」を
受け取ったら「受取手形」
え〜
お金はすぐにもらえないの?
じゃあ、どうすれば良いの?
基本は銀行に持ち込み
支払い期日に「取り立て」
して貰います
え〜
すぐにお金にならないじゃん
なので
急ぐ場合は銀行で
「手形割引」をしてもらうか
受取手形を「裏書き譲渡」します
また難しい言葉を使う
疲れるなぁ
なので今日はここまで
簡単な「お金」の話が
少し続きます
お金、人、ビジョンの課題を
社長と一緒に解決し
成長企業に変える
チャレンジややパートナー