INABA TAKUYA BLOG
稲葉琢也ブログ
赤字でも借入ができ、資金繰りが改善する元銀行支店長の秘訣を授けるビズサポートの稲葉琢也
2016/11/14
取引銀行の変化に備えるには?
金融機関への指導の変化
いなジィのブログ269
報じるところでは
マイナス金利が続き銀行
の貸出金利の水準は
低下しているが
貸出量は思うように伸びていない
銀行は、地方を中心に
少子高齢化による人口減少が
ますます加速し
そもそも貸し出し需要がないと
言う声が聞かれる
一方で
不動産担保のアパートローンは
増加しており
銀行の担保主義は
変わっていないとの見方がある
さらに事業者からは、
担保や保証人がなくて
銀行貸出の対象にならないとの
不満の声も聞かれます
先月公表された
金融庁の金融行政方針では
担保や保証がなくても
事業に将来性がある企業は
銀行貸出の対象となっていない状況
「(日本型金融排除)」が
生じていないか
実態把握を行うとしている
銀行にしてみれば
優良顧客をめぐる他行との
金利競争の結果
預金と貸出金の利ザヤが縮小し
収益が低下している現状では
貸し倒れは極力
回避したい
そのため安易に貸出先を
拡大するわけにはいかないが
担保はなくても
将来性のある業者を的確に
判断できるのであれば
貸し出しを行いたいという
しかし
「将来性の判断」は
金融機関は苦手です
なぜなら、長いあいだ
財務諸表を分析して
融資判断するシステムを
構築しているのですから
言い換えると貸出審査は
「過去」を分析すること
であったのです
従って
最近よく話題に上る
「事業性評価」による
融資判断はまだまだ
緒についたばかり
銀行は事業者の所に出向き
事業の現場をみたり
経営者と面談をして
事業の将来性を見極め
事業の成長を助ける
銀行本来の役割が
これまで以上に
求められています
或いは自行だけでは
対応が困難であれば
外部と積極的に連携していく
ことも必要です
この点は
「政府は、日本政策公庫と
民間機関の協調融資を
促進していく方針」との
報道もあります
現在の金融機関をとりまく
厳しい経営環境は
今後も続くと考えられるので
これまで取引の無い事業者を
適切に評価して
融資取引を行い
銀行と事業者が共に
発展していく取り組みが
求められています
金融機関に求められることが
変化し始めていますが
一方でなかなか変わらない
「保守的」であることが
金融機関の特徴です
従って
社長さん❗️
自社が取引しようとする
或いは取引している
金融機関の変化を
気にして置くことも必要
間違いないことは
事業を磨き続けておけば
今以上に評価される
方向にあるということです
その為には
自社は
「どんなお客様の?」
「どんなお困りごとに」
「どのような価値を
提供するか?」
「競合他者に
無い強みは?」
こうした基本に立ち返り
強みを磨き続けることですね
迷った時には専門家の
視点を借りるのもアリですね
お金、人、ビジョンの課題を
社長と一緒に解決し
成長企業に変える
チャレンジややパートナー